SSブログ

「ジョーカー Joker」見た。ネタバレあり!!!! [TV、映画]

初日、仕事を半休して観てきました
640.jpg
ジョーカー Joker

ジョーカー単独映画が公開されると聞いた時は小躍りして喜んだんだけど、ジョーカー役がまた交代。MCUみたいに囲い込みしないのかDCと思い、しかもジョーカー役がホアキン・フェニックスと聞き、大丈夫なのかと心配になり、でもヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得するとか前評判がかなり良いので気になっていました。師匠は…な感じでしたけどね(^_^;)

あらすじは「孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる(シネマトゥデイより)」

主人公は後にジョーカーとなるアーサー・フレック(当たり前か)。でもジャック・ネイピアじゃないんだね、今回のジョーカーは。彼は介護が必要な母親ペニーと二人暮らし。職業はピエロ(!)
1.jpg

冒頭、閉店セールの楽器屋でピエロに扮して客寄せやってるんですが、不良少年たちに絡まれ暴力を振るわれるシーンからスタート。冒頭の数分でゴッサム・シティの治安の悪さがわかるという描写は凄いなと。そこで普通のアーサーは頑張っていると…。でも、アーサーは実は脳に障害があって突発的に笑ってしまうという症状に悩まされていて、このお陰で職場でも変人扱いされているという。もう切ない切ない。けどジョーカーが笑っているというのを知ってるので成程なぁと。
https___imgix-proxy.n8s.jp_content_pic_20190912_96958A99889DE6EBE4E2EAE0EBE2E3E2E2EBE0E2E3EB9097E282E2E2-DSXKZO4960832010092019BE0P01-PB1-2.jpg
この子供を笑わすシーンも微笑ましい良いシーンなんだけど、病気のお陰で悲しいシーンになってしまうというのがもう切なくて><

で、後日会社で(アーサーが暴行されたという話を聞いた)同僚のランドルがアーサーに護身用にと銃を渡すんだけど、これが後で重要なアイテムに…。

そして同じアパートのソフィーと恋仲になり…だけどこれも…
willy.png
デップ2のドミノ役の人ですね。

アーサーはランドルから貰った銃をそのまま持ち歩いていて、なんと小児病棟での仕事中に子供の前で落としてしまうという大失態。微妙な空気が流れたけど、ピエロだからとおどけてその場は乗り切ったけど仕事はクビ(まぁそうよね)。もうどん底。何故、こうまで苦しめるのって言うくらいの欝展開。

その帰りにピエロの格好のまま電車に乗っていると、見知らぬ女性が証券マン3人に絡まれているのに遭遇。そこで例の発作が…もうやめてくれ><
joker_2019_spoiler.jpg
笑い出したアーサーにキレた3人組みはアーサーに絡みだし、暴行という流れ。で、アーサーは持っていた銃でつい3人を…。運よくピエロの扮装をしていたのでバレず、そのまま逃走してしまうんですが、このピエロによる殺人事件は、ゴッサムシティの格差社会へ不満を貯め込んだ人達をデモ活動へと誘う引き金となっていくんですね。そして新聞には私刑人ピエロと出てる(確か)。私刑人ってバットマンのことだよね。バットマンの呼び名がジョーカーで使われる皮肉さ。

この後、坂道を転げ落ちるように転落していくアーサーの夢はコメディアンになること。マレーが司会するフランクリン・ショー(まんまエド・サリヴァン・ショー)というTV番組に出演すること。
OB0.jpeg
なんと、マレー役はロバート・デ・ニーロ

そのマレーの番組にでる機会が!実はアーサーがとあるバーで発作で笑いながらもステージに立った映像を番組で取り上げていたんですね。それが大反響だったと。

でも、その運命のステージに立った夜に母がずっとトーマス・ウェインに出してた手紙を盗み見してビックリ!何とアーサーが実はトーマス・ウェインの隠し子だったのではないかという事実。数日後、例のピエロ事件の捜査で警察が来たことが原因(?)で母が脳卒中で救急搬送。自分の父親だと思ったトーマスと対面すると、実子ではなく養子だ!しかもペニーは病気だった!と言われ、アーカム州立病院でカルテを確認(盗んで)すると、確かに精神障害を患っていたとあり、アーサーが養子であることも、しかも自分の障害は虐待が原因で…という事が判明する不幸の連続コンボ。極めつけは恋仲と思っていたソフィーが実は…と、もうどれが現実でどれが妄想か分からなくなってくる。そして「警察が会社に来たので口裏合わせよう」とアーサーのアパートに来たランドルを…

joker (1).jpg
闇墜ちしたアーサーが踊るシーンが悲しすぎる。

終盤、ある事件を起こし警官に逮捕されたアーサーは連行中に暴徒らに救出(?)され、取り囲まれながら「立て!」と叫ばれ、立ち上がったアーサーは周囲を見ながら今まで誰も注目していなかったのに今は皆が注目しているのに気付き、自分の血であの口裂けメイクを完成させ…。

いやぁ~凄く良い映画だった。最初から最後まで鳥肌モノ。

狂っているのは自分か、世界か

見終わった後に考えると、ズシンとくる台詞です。正直なところ、ジョーカーを見ても「面白かった」と思う人はいないんじゃないかな。話が余りにもダーク過ぎて見終わった後に良い気分になれないというか、なんとも言えない気持ちになるんじゃないかな。自分の中にもジョーカー的な気持ちがあるからかなぁとか思ったり。ホント、後味悪いけど良い映画でした。嫌ミスにちなんで嫌ムービー(嫌ムー)?(笑)

ただ残念なのがこの作品がDCユニバースと切り離されているということ。作中でブルースの両親が殺されてバットマン誕生の布石は打ってあるのに…。でも本来のジョーカー誕生が工場の化学薬品の溶液に落ちて、あの真っ白な皮膚や緑の髪の毛、裂けた口が出来たっていう設定をガン無視だし、これは仕方ないかなぁ。個人的にはジョーカー誕生の設定はこっちのほうがしっくりくるけどなぁ(^_^;)

ホント、よく考えてある映画。劇中でチャップリンの「モダンタイムス」が使われてて、チャップリンには愛してくれる人がいるけど、アーサーには…て。しかも展開が「これってタクシードライバー?」って思うぐらいに似てて、アーサーってトラヴィスじゃないのかって。だからマレー役はデ・ニーロなのか!とも。そのトラヴィスにもアイリスがいたけど…アーサーは…って。誰かいたら良かったんだよなぁ、結局のところ。音楽もジョーカー誕生までは重々しい雰囲気で誕生後は軽い雰囲気に変わり、最後も「THE END」って散々欝展開なのに場違いな字体で。ホント、すごい映画でした。

俺の人生は悲劇だ。いや違う、喜劇だ

アーサーの人生。これの台詞に尽きる



最高でした。もう一回観に行こう!!
タグ:TV、映画
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント