「天使の欲望」見てみた

映画秘宝で紹介されていたので、ちょっと気になったので見てみました。

「天使の欲望」

あらすじは「電車で痴漢に遭った沙織は、不思議な転校生・百合子に助けられる。“親殺し"の噂がある百合子に誘われ、沙織たちは電車で痴漢狩りを始める。だが、沙織にはある秘密があった（キネマ旬報社より）

要は女子高生が痴漢をフルボッコにするんだけど、次第に仲間割れをしていき最後は…って感じの話。この作品、40分ほどの短い作品なんですが、何か良いんです。神経を逆なでするテーマ曲もだけど、なんだろうね、これ。毒があるというか。うまく言えないんですが…

冒頭で痴漢にあってる沙織を百合子が助けるシーンからスタート。
実はこの沙織の行動も裏があるんですが…


彼女を助ける百合子には親殺しの噂が…。男嫌いなんですが、これにも理由があって…


面白半分で痴漢狩りを始めた子はお金もらって喜ぶんですけど、男嫌いの百合子は一刀両断。百合子はマジで痴漢狩りをやってるわけで、しだいに仲間との温度差がでてきて…って、そこまではまだ良かったんだけど、赤い文庫本の秘密を百合子が知ってしまってから話はあらぬ方向へ。実は○○は痴漢されないと感じない性癖で、それを「不潔」と晒しものにして、「痴女」って張り紙して駅に放置プレイ（これっていじめだろ？）。

それを見たやんなあんちゃんは、当然お持ち帰り。「痛かったんだから同じ思いを全員に味あわせろ」みたいなことを言われて実行するあんちゃん達。百合子は仲間がやられたのを見て単身殴り込み。で、返り討ち。しかも昔馴染みの男の子から「あんな奴らにやられるくらいなら俺のほうが…」とかよく分からん理屈（でも気持ちは分かる）でやられてしまい、「次は俺の番だ」と変わろうとしたあんちゃんの首を剃刀でサクッと。

男嫌いの百合子が、男にやられて、とる行動は…当然、そうなるよなぁ。

後味悪すぎ。でも癖になる作品。
主役級の人の演技は良いとしても脇役の人は棒読みで作品自体の完成度は低いかもしれないけど、何かパワーを感じる凄い作品でした。

そうそう監督の磯谷渚さんって女性の方だったんですね。
「クソすばらしいこの世界」を観た時も思ったけど、女性監督って実は残忍なんだろうかとか思ったりした(^_^;)

天使の欲望 [DVD]

• 出版社/メーカー: グラッソ(GRASSOC)
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