横溝正史＆金田一耕助シリーズ 第38巻

38巻は「悪魔の手鞠唄」

2回目ですね。2回目なのであらすじはナシ…で。個人的には前TVシリーズ版が良い出来だってので、2時間ドラマ版が不安一杯で(^_^ゞ

見終わった感想は、意外と良かった。冒頭で鬼首村の亀乃湯を訪れた金田一さんを待っていた磯川警部。ここで等々力警部と磯川警部のツーショットが実現。原作にはなかった（多分）シーンだったので、妙に嬉しかったり。

でも・・・でもね。

決して悪いデキではないんだけど、納得いかないシーンがあったんだよなぁ。最たるのが、峠でおりんと金田一さんがすれ違うシーン。2時間ドラマ版では、このシーンが放庵○○の後に変更されてる。原作等では、おりんが○○するのが後で判明し、想像すると怖いシーンになってるんだけど、これを逆にしたもんだからそれが伝わらない（逆に○○した後なので、不気味さはあるかもしれないけど）。そして尺の問題か犯人の動機（横溝作品定番のボタンの掛け違い）がイマイチ伝わらないこと。元々殺される理由がない3人娘なのに、犯人の動機の描写があまり突っ込んで描かれないので、余計に何で見立て殺人までしないといけないの？と。所々、勿体ないんだよなぁ。

で、個人的に致命的だったのが配役のまずさ。大空ゆかり（別所千恵子）役の伊藤つかささん、仁礼嘉平役の加藤武さんは違うやろと。特に大空ゆかりは市川映画版の仁科明子さんよりも個人的にTVシリーズ版の夏目雅子さんの印象が強いので尚更だった。

でもラストは磯川警部の表情（＆演技力）も含めて（藤岡琢也さんが良い）余韻が半端なく良い（でも市川映画版のラストにはかなわないけど）。

序盤と犯人の描写が上手くいけば傑作になったのに勿体ないなぁと思うドラマ版「悪魔の手毬唄」でした。

ねじ的（今のところ）ランキング
1位：真珠郎
2位：不死蝶
3位：夜歩く
4位：死神の矢
5位：獄門岩の首
6位：悪魔の手鞠唄
7位：本陣殺人事件
8位：ミイラの花嫁
9位：八つ墓村（2時間ドラマ版）
10位：黒猫亭事件
11位：三つ首塔
12位：迷路荘の惨劇
13位：悪魔が来たりて笛を吹く
14位：殺人鬼
15位：犬神家の一族
16位：本陣殺人事件（2時間ドラマ版）
17位：病院坂の首縊りの家
18位：悪魔の手毬唄（2時間ドラマ版）
19位：仮面舞踏会
20位：死仮面
21位：トランプ台上の首
22位：悪魔が来たりて笛を吹く（2時間ドラマ版）
23位：女王蜂
24位：獄門島
25位：仮面劇場
26位：悪霊島
27位：薔薇王
28位：八つ墓村
29位：不死蝶（2時間ドラマ版）
30位：獄門島（2時間ドラマ版）

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横溝正史&金田一耕助シリーズDVDコレクション(39)2016年 8/14 [雑誌]

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横溝正史&金田一耕助シリーズDVDコレクション(40)2016年 8/28 [雑誌]

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